刈谷・安城・知立|全身性エリテマトーデス(SLE)とは?症状・検査・最新治療・日常生活の注意点


全身性エリテマトーデス(SLE)とは
自己免疫が全身の臓器に炎症を起こす病気
全身性エリテマトーデス(SLE)は、体を守るはずの免疫が誤って自分自身を攻撃してしまう「自己免疫疾患」です。皮膚・関節・腎臓・心臓・肺・神経など、ほぼ全身の臓器に炎症を引き起こす可能性があるのが特徴です。
日本での患者数・年齢と性別の傾向
日本では約6〜7万人の患者が報告されており、特に20〜40代の女性に多くみられます。妊娠可能年齢に発症することが多く、ライフイベントへの影響も大きい病気です。
指定難病としての位置づけ
SLEは厚生労働省が定める「指定難病」に含まれており、医療費助成制度の対象です。安城市・知立市にお住まいの方も、申請により医療費の自己負担を軽減できます。
原因・発症要因
遺伝と環境の組み合わせ
遺伝的素因を持つ人が、紫外線、感染、喫煙などの環境因子にさらされることで発症すると考えられています。
ホルモンの影響
女性ホルモン(エストロゲン)が免疫を活性化させる影響があるため、女性に多いとされています。
薬剤誘発性ループス
一部の薬剤がSLEに似た症状を引き起こすことがあり、薬剤中止で改善するケースもあります。
主な症状・サブタイプ
皮膚
顔に出る蝶形紅斑(日焼けのような赤み)、円板状皮疹、脱毛、日光過敏が特徴です。
関節・筋
関節痛や関節炎、筋肉の痛みがよく見られます。
腎臓
「ループス腎炎」と呼ばれる腎障害を起こすことがあり、むくみや尿の異常が現れます。
神経・精神
けいれんや意識障害、うつ症状、認知機能の低下などが出ることがあります。
心・肺
胸の痛み、息切れ、心膜炎や胸膜炎などが合併することがあります。
血液
貧血や白血球・血小板の減少も特徴です。
合併症と関連疾患
抗リン脂質抗体症候群:血栓や流産のリスクが高まります。
感染症リスク:免疫抑制薬を使用するため、感染症に注意が必要です。
骨粗しょう症・動脈硬化:長期のステロイド治療に伴い発症リスクが増します。
治療の基本方針
寛解または低活動性を目指す
「Treat to Target(T2T)」という考え方で、できる限り症状を抑えた状態を維持することが目標です。
薬物治療
ヒドロキシクロロキン:ほぼ全例で推奨
NSAIDsや外用ステロイド:軽症例に使用
全身ステロイド・免疫抑制薬(MMF、アザチオプリンなど):中等症以上
生物学的製剤(ベリムマブ、アニフロルマブなど):難治例に使用
女性のライフイベントとSLE
妊娠は寛解状態が6か月以上続いていることが望ましい
妊娠・授乳中でも使える薬剤を選択
月経やホルモンの影響に注意
日常生活のセルフケア
紫外線対策(帽子・日傘・日焼け止め)
睡眠やストレス管理で再燃予防
ワクチン接種(不活化ワクチンが基本)
受診の目安と地域情報
顔に赤い斑点、原因不明の発熱、関節痛、蛋白尿などが出た場合は膠原病内科へ。
刈谷市・安城市・知立市には膠原病内科・腎臓内科を持つ医療機関があります。
難病申請により医療費の助成も受けられます。
