足裏のしびれとは？
知っておきたい症状の特徴

どんなときに「足裏がしびれる／ジンジンする／ピリピリする」のか
足裏のしびれは「ピリピリ」「ジンジン」「ビリビリ」といった電気が走るような感覚を伴うことが多く、特に長時間立っていたり、歩行の後、または朝起きた直後に感じやすい症状です。軽度のうちは違和感程度ですが、進行すると歩行や立位姿勢に支障をきたすこともあります。足の指先だけでなく、かかとや土踏まずまで広範囲に広がる場合もあり、原因によって症状の出方が異なります。

足裏の“しびれ”と
“痛み違和感”との違い

「痛み」は組織の炎症や筋緊張によるものが多く、「しびれ」は神経の興奮や伝達障害によって起こります。単なる疲労と違い、神経の圧迫や循環障害が続くと、感覚が鈍くなったり、力が入りづらくなるケースも見られます。このため「なんとなく足裏が変」「感覚が鈍い」と感じた時点で、早めの対応が大切です。

放置するとどうなる？
慢性化・悪化のリスク

放置すると、神経の興奮状態が慢性化し、しびれが取れにくくなることがあります。また、筋肉の硬直や血行不良が進み、足の冷え・むくみ・姿勢の歪みを引き起こすことも。特に足裏は全身のバランスを支える重要な部分であり、放置すると腰痛や膝痛にもつながるリスクがあります。

なぜ足裏にしびれが起こるのか？
原因を整理

神経が圧迫されているケース
（例：足根管症候群、坐骨神経由来）
足首の内側を通る「脛骨神経」が圧迫されると、足裏から指先にかけてしびれや灼熱感が出ます。これを「足根管症候群」と呼び、神経がトンネル状の部分で圧迫されて起こります。また、腰から出る坐骨神経の圧迫（ヘルニア・梨状筋症候群など）でも足裏にしびれが現れることがあります。

血行不良・筋緊張・筋膜の硬さが原因のケース
長時間の立ち仕事やデスクワークによって下肢の血流が悪化すると、神経や筋膜の酸素不足が生じ、しびれを感じやすくなります。特にふくらはぎから足裏までの筋膜が硬くなると、神経を圧迫する原因になります。鍼灸ではこの「筋膜の緊張緩和」を得意としています。

病的原因
（糖尿病性神経障害・変形性関節症・モートン病など）
糖尿病による末梢神経障害や、足指の間の神経が圧迫される「モートン病」なども足裏のしびれを引き起こします。これらは神経そのものが障害を受けているため、早期に医療機関での検査と併用治療が必要です。

足の構造・歩き方・靴の影響など
（アーチ低下・ハイヒール・長時間立ち仕事）
扁平足やアーチの崩れは、足裏の特定部分に過度な圧力をかけ、神経を圧迫します。また、クッション性の低い靴やハイヒール、サイズの合わない靴は足裏の負担を増やす要因です。

よくある質問（FAQ）

Q1：足裏のしびれって病院に行った方がいい？
急な強いしびれや痛み、力が入らない場合は整形外科受診が必要です。軽度のしびれや違和感であれば鍼灸での早期対応が効果的です。

Q2：鍼は痛い？怖い？どれくらい刺す？
髪の毛ほどの細さの鍼を使用するため、ほとんど痛みを感じません。刺激量は症状や体質に合わせて調整します。

Q3：どれくらいで改善する？保険は使える？
原因によりますが、5〜10回ほどで改善傾向が見られるケースが多いです。自費施術ですが、継続施術で再発予防までサポートします。

Q4：仕事が立ち仕事だけど施術と両立できる？
問題ありません。仕事の疲労を軽減しながら、痛み・しびれを予防するメンテナンス施術を行います。

Q5：再発しないためには？
足裏やふくらはぎの柔軟性を保つストレッチ、正しい靴選び、定期的なメンテナンス施術が再発防止に有効です。