膝の痛みで「歩くのがつらい」「階段の上り下りが痛い」とお悩みの方は多くいらっしゃいます。
特に40代以降になると、関節の変形や筋力の低下、使いすぎによって痛みを感じやすくなります。
当院（愛知県刈谷市）では、エコー（超音波画像）で原因を可視化し、神経施術と鍼灸施術を組み合わせて根本改善を目指す膝の専門施術を行っています。
隣接する安城市・知立市からも多くの患者様がご来院されています。
この記事では、膝の痛みの原因から、鍼灸がなぜ有効なのか、当院の具体的なアプローチまで、わかりやすく解説します。

膝の痛みの原因と種類

膝の痛みといっても、原因はさまざまです。代表的な疾患を挙げると以下の通りです。

変形性膝関節症（OA）：中高年に多く、軟骨がすり減って内側に痛みが出る
半月板損傷：スポーツや急なひねりで発症。膝の引っかかり感や可動制限を伴う
鵞足炎（がそくえん）：膝の内側下部がズキズキ痛む。階段や走行で増悪
腸脛靭帯炎（ランナー膝）：膝の外側に炎症。ランニング時に強く痛む
膝蓋下脂肪体炎・滑膜炎：膝のお皿下あたりに腫れや違和感
オスグッド病：成長期の膝下が痛むスポーツ障害

これらの原因を見極めるために、当院ではエコー画像による軟部組織の観察を行い、筋膜や腱、滑膜などの状態を正確に把握します。

よくある症状の表現
（症例ベース）

患者さんがよく訴えられる症状には、次のようなものがあります。

「正座ができない」
「階段の下りが特に痛い」
「膝の内側だけがズキズキする」
「歩き始めが痛いが、動くと少し楽になる」

こうした症状は、関節だけでなく、筋膜や神経の動きの悪さが関係していることも少なくありません。
当院ではエコー検査に加えて、膝蓋骨（お皿）の動き・関節周囲の圧痛点・歩行姿勢などを細かくチェックし、原因を特定していきます。

鍼（鍼灸）が膝の痛みに効く
仕組み（メカニズム）

鍼治療が膝痛に有効な理由は、主に以下の3つです。

血流改善効果
鍼刺激によって局所の血流が改善し、老廃物が流れやすくなります。
筋・腱の緊張緩和
トリガーポイント（痛みを引き起こす筋のしこり）を直接緩め、関節への負担を軽減します。
鎮痛・抗炎症作用
鍼刺激が神経を介してエンドルフィン（鎮痛物質）を放出し、痛みを和らげます。

また、通電鍼（パルス鍼）では電気刺激を加えることで、変形性膝関節症など慢性痛の緩和に効果が報告されています。

エビデンス（研究）

研究では、変形性膝関節症に対する鍼治療が疼痛軽減・生活の質（QOL）改善に有効と報告されています（J-STAGE, BMJなど）
また、通電鍼と運動療法の併用が、単独よりも高い改善率を示す研究もあります。
当院では、エビデンスを重視しながらも、患者一人ひとりの身体特性に合わせた施術を行っています。

よくある質問（FAQ）

Q：鍼は痛いですか？
→ 細い鍼を使用するため、ほとんど痛みを感じません。

Q：どのくらいで効果が出ますか？
→ 軽症なら1〜3回で変化を感じる方もいます。慢性痛は4〜8回が目安です。

Q：整形外科で異常なしと言われましたが受けていいですか？
→ 問題ありません。筋肉や神経由来の痛みは鍼灸の得意分野です。

注意点・禁忌

次のような場合は、まず医療機関を受診してください。

急な膝の腫れ・高熱・発赤がある
外傷後の強い変形
抗凝固薬を服用している場合

安全のため、施術前に状態を確認し、必要に応じて医師紹介を行います。

実際の症例紹介

症例1：60代女性（変形性膝関節症）
階段の昇降が困難。週1回の通電鍼＋神経施術を6回で痛みが軽減し、歩行距離が倍増。

症例2：40代男性（鵞足炎）
ランニング時の内側痛。局所刺鍼＋エコー評価で原因部位を特定、3回で競技復帰。