野球肘とは何か？
刈谷市の鍼灸整体院が解説

野球肘とは、投球動作によって肘関節に繰り返し負担がかかることで生じる障害の総称です。特に成長期の子どもに多く、小中学生の野球選手にとって代表的なスポーツ障害です。痛みや違和感を訴えながらも我慢してプレーを続けてしまうケースが多く、症状が進行すると手術が必要になることもあります。
刈谷市・安城市・知立市では少年野球が盛んで、当院にも多くの野球肘の相談が寄せられます。肘の痛みは放置せず、早期に対応することで大きな障害を防ぐことができます。当院では、エコー（超音波）を用いた評価や、神経施術・鍼灸による専門的なケアを通じて、成長期の選手をサポートしています。

野球肘の種類と症状

野球肘には主に4つのタイプがあり、それぞれ原因や症状が異なります。
内側型（内側側副靭帯損傷）：投球動作で肘の内側に引っ張る力が加わり、靭帯や軟骨が損傷。痛みや炎症、成長軟骨の損傷を伴うこともあります。
外側型（離断性骨軟骨炎：OCD）：肘の外側にある骨と軟骨が壊死し、剥がれ落ちる疾患。初期は痛みや違和感、進行すると可動域の制限が出ます。
後方型：投球のフォロースルー時に肘の後ろで骨同士が衝突し、骨棘（トゲ状の骨）ができて痛みや可動域制限が生じます。
尺骨神経障害：肘の内側を通る神経が圧迫され、小指や薬指にしびれや感覚異常を起こすケースです。

これらの障害は放置すると進行し、長期離脱や手術につながる可能性があります。

原因と発症メカニズム

野球肘の原因は単なる「投げすぎ」だけではありません。以下の要因が複雑に絡み合って発症します。
過度な投球とフォームの問題：投球数が多かったり、体の使い方に問題があると、肘に局所的なストレスがかかります。
成長期の骨や軟骨の未成熟性：成長中の関節は弱く、衝撃に弱いため損傷を受けやすい状態です。
柔軟性の低下・筋力のアンバランス：股関節や体幹の筋力不足、肩甲骨周囲の柔軟性低下が肘への負担を増やします。

当院では体全体のバランスを評価し、原因に応じたアプローチを行っています。

診断方法と当院のアプローチ

野球肘の診断では、以下のステップを踏みます。
問診と視診：痛みの部位、発症時期、投球動作との関係を丁寧に確認します。
エコー検査：関節や軟部組織の状態をリアルタイムで観察できるため、レントゲンでは見えない変化も早期に捉えることが可能です。
整形外科との連携：重症例や骨変化が疑われる場合は、提携医療機関へ紹介し、MRIやCTなど精密検査も含めた対応を行います。

当院ではエコーを用いた評価を重視し、画像と症状を照らし合わせながら、個々に合わせた施術プランを提案しています。

予防と再発防止のために

投球数の管理と休養：肘への負担を減らすには、投球制限や週に1〜2日の完全休養日が重要です。
正しいフォームの習得：専門家によるフォーム指導を受けることで、肘への過負荷を防げます。
ストレッチと筋トレ：肩甲骨、股関節、体幹の柔軟性と筋力アップがポイントです。
保護者や指導者の理解と協力：無理な出場や過度な練習を防ぐために、大人のサポートが欠かせません。

当院ではトレーニング指導やフォーム改善のアドバイスも行っています。

地域の取り組みと当院の役割

刈谷市・安城市・知立市では、学校やクラブ単位で野球肘検診が行われる機会が増えています。当院では、こうした地域の健康管理の一翼を担うべく、以下のような取り組みを行っています。

・学童向けの無料エコー検査イベント

・チーム単位でのストレッチ・コンディショニング指導

・指導者・保護者向けの勉強会開催

これらを通じて、地域全体で子どもたちの健康と競技人生を支える体制づくりに貢献しています。

成長期の選手を守るために

野球肘は、早期に対応すれば回復も早く、競技への復帰もスムーズです。しかし、放置すれば成長への影響や競技継続に大きな支障をきたす可能性があります。
当院では、エコーを活用した精密な評価と、神経施術・鍼灸による根本的なアプローチで、肘だけでなく全身のバランスから回復を支援しています。地域密着型の鍼灸整体院として、刈谷市・安城市・知立市の皆様とともに、子どもたちの健やかな成長をサポートしてまいります。

「肘の痛みは、努力の証。でも、我慢は禁物です。」

お子様の肘の痛みや違和感に気づいたら、早めに専門家へご相談ください。