インピンジメント症候群とは?症状・原因・鍼治療での改善法を専門家が解説【刈谷・安城・知立】


「肩を上げるとズキッと痛む」「夜、寝返りを打つと肩がうずく」このような症状でお悩みではありませんか?
それはインピンジメント症候群と呼ばれる、肩の中で組織がぶつかって炎症を起こす状態かもしれません。
このページでは、肩の構造と痛みの原因、整形外科での診断方法、そして当院(刈谷市・安城市・知立市から来院多数)のエコーを用いた評価と鍼灸・神経施術による改善方法をわかりやすく解説します。
「肩の痛みを我慢している方」「リハビリや注射でも良くならない方」に向け、安心して一歩を踏み出せる内容です。
インピンジメント症候群
刈谷市の鍼灸整体院が解説
インピンジメント症候群とは、肩の骨(肩峰)と腱板(筋肉の腱)・滑液包が肩を上げる動作の際に衝突(インピンジメント)し、炎症や痛みを引き起こす状態です。
特に腕を60〜120度に上げるときに「引っかかるような痛み」が出るのが特徴です。
原因となるのは、主に棘上筋(きょくじょうきん)という筋肉の腱や滑液包の炎症。初期では炎症性の痛み、慢性化すると組織の肥厚や摩耗によって痛みが長引くことがあります。
放置すると腱板断裂へ進行することもあるため、早期の評価と治療が大切です。
起こる原因(リスク要因)
インピンジメント症候群は、肩の使いすぎだけでなく姿勢・骨格・神経の影響も受けます。
代表的な原因は以下の通りです。
反復動作:野球・テニス・バレーボールなどの投球動作や、介護・事務などで腕を繰り返し上げる仕事
姿勢の崩れ:猫背や巻き肩で肩甲骨が前傾し、肩の隙間が狭くなる
加齢による変化:腱板の弾力が低下し、滑液包が肥厚
骨形態の問題:肩峰の形が下向きに湾曲しているタイプは衝突しやすい
神経要因:肩甲上神経や頚椎由来の神経が過緊張すると、筋のバランスが崩れやすい
これらが重なると、わずかな動きでも炎症が起こり、痛みが慢性化します。
症状の詳しい見方
(自己チェック)
腕を横から上げるときに途中で痛みが強くなる
夜間や朝方に肩がズキズキ痛む
上着を着る、髪を結ぶなどの動作がつらい
肩を動かすと「ゴリゴリ」「引っかかる」感じ
腕の力が抜ける・持ち上げづらい
特に「痛みの角度(30〜120度)」が特徴で、この範囲で強い痛みがあればインピンジメントの可能性が高いです。
肩の前側・外側の痛みが中心で、放置すると夜も痛くなることがあります。
鑑別診断(似た症状との違い)
腱板断裂:力が入らない、引っかかるよりも「抜ける」感じがある
石灰性腱炎:突然の激痛・夜間痛・エコーで石灰沈着を確認
上腕二頭筋長頭腱炎:肩の前側に限局した痛み
頚椎症性神経根症:肩〜腕にかけてのしびれを伴う
肩関節周囲炎(四十肩):可動域制限が強く、全方向に痛い
エコーでの鑑別が非常に有効で、正しい診断が最適な施術方針につながります。
治療の目安(頻度・期間)
軽度の方は週1〜2回・1〜2カ月で症状の軽減が期待できます。
中等度以上では3カ月程度の通院で、再発防止を含めた改善を目指します。
炎症が強い急性期には短期集中、慢性期には運動療法を併用し、段階的に施術内容を調整します。
手術が必要となるケースはごく一部で、適切な保存療法+鍼灸+神経施術で改善する例が多く見られます。
事例紹介(症例報告)
刈谷市在住の50代女性
腕を上げると肩前方に痛み。整形外科でインピンジメントと診断。
エコーで棘上筋腱の炎症を確認。鍼+電気刺激+神経施術を週1で4回実施し、可動域が約30度改善。
2カ月後には夜間痛が消失し、仕事復帰。
安城市の40代男性(野球愛好家)
投球時痛で来院。肩甲上神経・棘下筋を中心に施術し、3週目でスムーズな投球が可能に。
よくある質問(FAQ)
Q:鍼は痛いですか?
A:髪の毛ほどの細い鍼を使用するため、ほとんど痛みはありません。
Q:注射とどう違うのですか?
A:鍼は体の自己修復力を活性化し、炎症を根本から整える点が特徴です。
Q:スポーツはいつ再開できますか?
A:痛みが半減した段階でフォーム指導と並行し、段階的に復帰できます。
