なぜ「高血圧×鍼灸」が
注目されているのか

現在、日本では約3人に1人が高血圧と言われています。特に40代後半〜60代にかけて増加し、動脈硬化や心臓病、脳血管障害のリスクが高まることから、「サイレントキラー（沈黙の殺人者）」と呼ばれています。
高血圧といえば「薬でコントロールする」というイメージがありますが、実際は薬だけでは改善しきれない方も多く、「体質」「自律神経の乱れ」「血管機能の低下」が背景にあるケースが少なくありません。
その中で、血流改善・自律神経調整・筋緊張緩和を得意とする鍼灸が注目されています。刈谷市・安城市・知立市エリアでも、慢性的な高血圧や自律神経の乱れから頭痛や肩こり、めまいを抱える方が多く相談に来られます。

高血圧とは？
鍼灸・東洋医学の
視点からのとらえ方

高血圧とは、血管の中を流れる血液の圧力が高い状態です。一般的には140/90mmHg以上が高血圧とされます。
ただし、最近では正常血圧（120/80未満）からの微妙な変化も重視され、早期予防の重要性が高まっています。

東洋医学ではどう考える？
東洋医学では、高血圧を単に「数値の問題」として捉えません。
肝…自律神経・ストレスとの関連
腎…加齢・ホルモン・血管の老化
脾…栄養吸収や体質

特に加齢による腎の弱り、ストレスによる肝の緊張が注目されます。また、東洋医学では水分代謝の滞り（むくみ）、血の巡りの悪さ（瘀血）も高血圧につながると考えます。

鍼灸治療が高血圧にどう働くか

鍼灸施術は、以下の作用が期待できます。

血行促進 → 血管抵抗を下げる

自律神経調整 → 交感神経（興奮）と副交感神経（リラックス）のバランス改善

筋緊張緩和 → 首肩こり由来の血圧上昇を防止

内臓機能の調整 → 腎・肝の機能サポート

当院では、必要に応じて神経施術を併用し、迷走神経・頸部交感神経のバランスを整えます。さらにエコーで血流を確認し、効果を可視化しながら施術を行います。
患者様の中には「薬の量を増やさず維持できた」「頭痛や耳鳴りが改善し血圧が安定した」といった例もあります。

よくあるご質問

Q：鍼灸だけで血圧は下がる？
A：薬の代わりではありません。ですが、薬＋鍼灸で体質改善し、薬の量が増えないようサポートできます。

Q：高血圧でも鍼灸は安全？
A：症状の把握・血圧測定を行い、必要なら医療機関へ紹介します。安全に進めますのでご安心ください。

Q：どれくらいで効果が出る？
A：個人差がありますが、4〜8回で変化を感じる方が多いです。

症例紹介

60代男性
症状：高血圧、肩こり、頭の重だるさ
施術：鍼灸＋頸部神経調整＋エコー評価
経過：6週間で血圧が安定し、頭痛が解消

50代女性
症状：薬増量を避けたい
施術：鍼灸＋呼吸指導＋生活改善
経過：3ヶ月で血圧が安定、薬量継続