線維筋痛症でお悩みの方へ|刈谷・安城・知立で受けられる神経アプローチ×鍼灸施術とは?


線維筋痛症とは?
定義・診断基準
線維筋痛症は、全身に慢性的な痛みが広がる疾患です。見た目には異常が見られず、血液検査や画像検査でも原因が見つからないのが特徴です。
主な診断基準は「全身の18箇所の圧痛点のうち11箇所以上に痛みを感じる」「痛みが3ヶ月以上続いている」などがあり、痛みの原因が他に説明できない場合に診断されます。
また、最近では圧痛点だけでなく、疲労感や睡眠障害、認知機能障害などを加味した診断基準も使われています。40代以降の女性に多く、生活に大きな支障をきたすケースも少なくありません。
なぜ全身に痛みが広がる?
病態・原因の最新理解
線維筋痛症の痛みの正体は、「痛みの神経回路の異常」だと考えられています。
脳や脊髄にある痛みをコントロールする機能が過敏になり、本来は痛くない刺激まで痛みとして脳が誤認識する状態(中枢性感作)が起きているのです。
原因の一つに、神経伝達物質の乱れが挙げられます。痛みを伝える物質である「サブスタンスP」が増えたり、逆に痛みを抑える「セロトニン」や「ノルアドレナリン」が減少していることもわかっています。
主な症状と特徴
(疲労感・睡眠障害・こわばり・しびれ・過敏性腸症候群など)
線維筋痛症は痛みだけでなく、以下のような多彩な症状が同時に現れます。
極度の疲労感(倦怠感)
睡眠障害(寝つきが悪い、熟睡感がない)
朝の関節のこわばり
手足のしびれ感
頭痛や顎の痛み
過敏性腸症候群(腹痛や便通異常)
これらの症状は日によって強弱があり、気温や湿度、ストレスの影響で変動することが多く、患者さん自身も「今日は調子がいい/悪い」と波があると感じることがよくあります。
疫学・発症率・罹患率
日本での推定患者数は約200万人(人口の1.7%程度)。その多くは40〜60代の女性が占めています。
女性ホルモンの変動や自律神経の乱れが関係しているとされており、更年期と重なることで症状が悪化することもあります。
また、過去のケガ、感染症、ストレスなどが発症のきっかけになることもあります。
治療の現状と限界
線維筋痛症には現時点で「これで完治する」という治療法はありません。治療は主に症状を和らげ、日常生活を快適に過ごせるようにすることが目的となります。
薬物療法に加えて、体のバランスを整える施術やセルフケアの指導を組み合わせることで、症状の緩和が期待できます。
消炎鎮痛薬やプレガバリン・SSRI・NSAIDsなど薬物療法の概要と注意点
プレガバリン(神経痛の緩和)
デュロキセチン・ミルナシプラン(抗うつ薬)
NSAIDs(一般的な消炎鎮痛薬)
これらは一時的な痛みや不安感を軽減するのに役立ちますが、副作用(ふらつき・眠気・胃腸障害など)もあるため、慎重な判断が必要です。
よくあるQ&A形式の疑問と回答
Q:治る病気ですか?
A:完治は難しいですが、症状をコントロールしながら生活の質を上げることは可能です。
Q:なぜ日によって症状に波があるのですか?
A:天候や気圧、ホルモンバランス、ストレスなどが痛みを左右するからです。
Q:鍼灸は本当に効きますか?
A:神経過敏を和らげる効果が報告されており、多くの患者さんが「痛みが軽くなった」と実感しています。
Q:通院頻度はどのくらいですか?
A:初期は週1〜2回、その後は状態に応じて調整します。
冷えや暑さによる症状の変化と対策
寒さや気圧の変化に弱い線維筋痛症。冬は冷えによって痛みが強まり、夏は寝苦しさで疲労が蓄積しがちです。
【対策例】
使い捨てカイロや温熱シートで冷え対策
ぬるめのお風呂で20分ほど温まる
漢方や補剤で体の内側から冷えを緩和
