【専門家が解説】変形性膝関節症の痛みに鍼は効果ある?エコー×神経施術で根本改善|刈谷・安城・知立


変形性膝関節症とは?
原因・症状を解説
変形性膝関節症(OA)は、膝の軟骨がすり減ることで炎症や痛みが出る疾患です。しかし近年では、痛みの原因は軟骨そのものではなく、膝周囲の筋肉・靭帯・滑膜・脂肪体などの軟部組織にあるという考えが一般的になっています。つまり「骨が変形している=痛い」わけではありません。
主な原因は、加齢に伴う筋力低下、長年の負担、運動不足、姿勢の癖、体重の増加などです。初期では「階段の下りが痛い」「立ち上がりがつらい」という程度ですが、進行期になると歩行時の痛みや可動域の制限、腫れや熱感が出てきます。
当院(刈谷市・安城市・知立市)では、40〜70代の方の来院が多く、特に「歩くと内側が痛い」「運動すると膝が腫れる」という症状を訴える方が増えています。
変形性膝関節症は
なぜ痛くなるのか?
最新の痛みメカニズム
変形性膝関節症の痛みの主因は、近年の研究で「軟骨」ではなく 滑膜・脂肪体・靭帯・筋膜などの炎症や癒着であることがわかっています。
特に膝蓋下脂肪体(Hoffa)は痛みセンサーが非常に多く、炎症を起こすと歩行時に鋭い痛みが出ます。エコーではこの炎症の状態を直接確認でき、腫れや癒着の度合いが一目でわかります。
また、大腿四頭筋、特に内側広筋(VMO)の筋力低下は膝の負担を大きくし、痛みを悪化させます。筋力バランスが崩れると膝が内側に寄りやすくなり、内側の軟部組織が炎症を起こしやすくなります。
さらに膝の痛みには神経が大きく関与します。大腿神経・伏在神経・脛骨神経などの滑走不全が起きると、ちょっとした動作でも痛みが誘発されやすくなります。したがって、筋肉・関節だけでなく神経の働きを整える施術が必要になるのです。
鍼灸は変形性膝関節症に
効果があるのか?
最新エビデンス解説
鍼灸は世界的にも「変形性膝関節症の保存療法として有効」とされています。WHOや海外の整形外科学会でも、痛みの軽減・機能改善に有用と発表されています。
炎症の鎮静
血流改善で組織の修復を促進
筋緊張を緩めて関節の負担を軽減
痛みの神経回路を抑制(下行性疼痛抑制)
薬や注射に比べ、副作用が少なく、痛みの根本改善につながりやすい点もメリットです。また鍼灸は、筋肉・筋膜・神経といった「軟部組織」に直接アプローチできるため、変形性膝関節症に特に適した治療法と言えます。
エコーを活用した膝の状態チェック
(一般の鍼灸院にはない特徴)
当院の大きな特徴は、鍼灸院では珍しい医療用エコー(超音波画像)を導入していることです。これにより、以下の状態をリアルタイムで確認できます。
膝蓋下脂肪体(Hoffa)の癒着
滑膜炎(腫れや炎症)
関節液の貯留
鵞足炎の有無
外側支帯の緊張
内側半月板の可動性低下
レントゲンでは骨しか映りませんが、エコーなら筋肉・靭帯・脂肪体など痛みの原因を正確に把握できます。これにより、短時間で原因特定 → 最適な治療ポイントに鍼を行えるため、改善速度が大きく変わります。
自宅でできる膝のセルフケア
施術だけでなく、日常のケアも非常に重要です。
膝蓋骨のモビライゼーション
膝のお皿を優しく動かすことで脂肪体の癒着が軽減。
大腿四頭筋の軽いトレーニング
膝の負担を減らす効果が大きい。
内側広筋トレーニング(VMO)
膝が内側に入るのを防ぎ痛みの軽減に直結。
NG行動
急な正座、急な屈伸、負担の大きい階段の多用は悪化を招くことがある。
変形性膝関節症が
悪化しやすい人の特徴
以下に当てはまる方は悪化リスクが高まります。
体重が増えた方
X脚・O脚などのアライメントの乱れ
大腿筋力の非対称性
長時間の立ち仕事
半月板損傷・靭帯損傷の既往
これらに当てはまる場合、施術と並行して筋力バランスの調整や生活習慣の見直しが非常に重要になります。
手術になる前に知ってほしい
保存療法の選択肢
多くの場合、変形性膝関節症は手術に至る前に改善が可能です。
薬や注射は炎症のコントロールには有効ですが、根本改善にはつながりにくいこともあります。ヒアルロン酸注射についても近年は「効果は限定的」という報告も増えています。
手術の判断基準(TKA・UKA)は
「夜間の激痛」「歩行困難」「日常生活動作がほぼ不可」などですが、そこに至る前の段階で、鍼灸・神経施術・運動療法による改善例は多数あります。
当院でも「手術と言われたが改善した」というケースは少なくありません。
